この度、福島県の阿武隈地域風力発電事業者選定公募において、仮事業者として選定されました葛尾風力株式会社の代表の三保谷明です。
東日本大震災、そして原発事故から6年、ふるさとの復興に向けて福島県民の皆さんの懸命な努力が続いており、葛尾村では漸く帰村できる環境が整い始めところで、未だ道半ばの厳しい状況です。そうした中、葛尾風力発電事業を通して、葛尾村の山地に小規模ながら6基の風力発電所を葛尾村とともに建設し、風力発電事業を通して地域の活性化や産業の振興を図ることを目指します。この葛尾風力発電導入は、福島県の復興ビジョン「再生可能エネルギー先駆けの地」の実現に向け、また 政府と福島県が一体となって進める「ふくしま新エネルギー社会構想」の一環として、福島県が主導的に進める事業です。私たち葛尾風力株式会社は阿武隈風力発電事業を通して、これらのビジョン・構想の実現と村の復興に貢献していきた いと考えています。
本事業には、発電所の建設工事や運転・保守業務に、できる限り多くの地元の企業や皆さんに携わって頂くことは もちろんですが、建設後には村の財政基盤の強化に役立つよう、村と連携を取りながら事業を運営していく所存です。葛尾風力は村に加え大手資本の参画も予定しています。連系のための送電線は先行事業者の変電所にアクセスでき、環境アセスも一部取り込みが可能なことから、スピーディーな計画推進となることが大きな特徴です。とはいえ、地元の皆様を始めとした関係者の皆様のご理解とご協力が必要であることは勿論のこと、許認可等の法令も遵守してまいります。そして私達は様々な課題を乗り越 え、地元の皆さんと共に2020年の東京オリンピック・パラリンピックには、ふるさと葛尾の風で私たちの風車が回る 姿の発信を目指します。そして多くの村民が村に戻り、生活する日を心待ちにします。
2017年6月 葛尾風力株式会社 三保谷 明